もじつけシリーズ:3回目 「くし」の探求

もじつけ

この3回目までは【もじつけ】という名前もなく、【名もない遊び】をしていました。【くし】の発表をした後に、仲間といくつかの案を出し合い、最終的に【もじつけ】と遊び名が決まったことを覚えています。

また、2回目までは2名で遊んでいましたが、今回のお題から3名で活動するようになりました。人数が増えても【もじつけ】の本質は変わらないと思っていたからです。また、より多くの人が参加できるようルール作りを作成していたのもこのころでした。

【くし】は日常的に存在する用語でもあり、まだ創造するレベルの低い筆者は【くし】という既知の情報にイラストやイメージが引っ張られてしまうため、3回目のお題である【くし】に苦戦しました。そんな中で、生まれた作品なのです。

制作過程

どうしても、知っている単語の【串(くし)】や【櫛(くし)】をイメージしてしまうため、【くし】という文字を連想ゲームのように、イメージを広げてみることにしました。

【94、kushi、クシ】と平仮名から別の文字へと置き換えました。【94】は苦しみやネガティブなイメージがありそうです。今思うと【94=36】のようなかけ算の語呂合わせのような発想があれば、イメージが広がっていったのかもしれません。【kushi】は書いてみたもののパッとしません。また、【クシ】は片仮名に置き換えたものですが、さらに漢字に変換してみると【九市→9つの市→ばらばらの意味】や【串→とげ】が想像できそうです。

次に、平仮名の画数に注目してみました。【く】も【し】も一角で書けるという共通点があります。また、【く】を書くときの角度、【し】の丸みがイメージの反映に繋がるのではないかと考えていました。

【くし】に関連する要素は出し尽くしたが、なかなか決め手となるイメージが沸かず、どのようなイラストを描き起こそうか、悩んでいました。1回目が生き物、2回目が説明と、まとまりがなかったため、方向性が定まらなかったのです。

3回目の作品が植物をベースにしようと決まったのは、イラストに描き起こしている最中でした。初めはサソリ型のイラストを描こうとしていたのですが、表現ができず、途中で変更を重ね、今の形に至ったのです。

作品の説明

くし

哀しい出来事が起こったときに見かけることができるといわれる植物。その植物の葉で歯を磨くことで、厄除けの役割を果たしたという。元気な時は見つけることができず、哀しい出来事や気持ちになった時にしか見つけることができない。「くし」が風に吹かれ、揺れている姿を見るだけでもリラックス効果があるのだとか。

文字情報
1文字目:日本語
2文字目:日本語
投稿日:2022.8.7

制作後の感想

既存の単語が選出されたとき、どうしても意識やイメージが引っ張られてしまい、なかなかオリジナリティのある作品へと描きあげることが難しく感じました。

当初の案では、この植物を9つ描こうとしていたが、数字にイメージが引っ張られ安直的すぎるかな、と思いボツにしました。どの言語でも同じスペルで意味が違うものを表すことがあります。語源が同じものもありますし、発音が同じものもあります。

おそらく【もじつけ】の世界においても同様で、【くし】という単語は私たちが知っている文字情報とは異なる解釈があると考えられます。それは【日本人】であるから読めた単語であり、日本語を知らない人にとっては【もじつけ】と等しいような感覚を有しているのかもしれませんし、発音や表象の世界が違うのかもしれません。そのため、筆者も従来に知っている【くし】の情報(平仮名のまとまり)を忘れて、イラストに描き起こすことに意識しました。

また、想像したものを知っていてもイラストとして表現できないということが痛感しました。動物や自然物を描く練習をしていくと、イラストへの負荷が減り、より自由性の高い表現もできるのかもしれないな、と考えさせられるのでした。

他にも作品がありますので、
引き続きお楽しみください!

また、もじつけ仲間も募集しております。
「もじつけ」に興味がある方は気軽にご連絡ください。

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