もじつけシリーズ:7回目 「ぬも」の探求

もじつけ

こんにちは、【もじつけ】の参加者も定着しつつありますが、人数が増えるとそれだけ創造の幅が増えるため、参加者の募集は続けています。

今回のお題は【ぬも】という単語でした。言葉の響きが良く、面白そうな文字です。だいぶ昔に作成したお題ですが、興味のある方は自分なりの【ぬも】を想像して見てください。

制作の過程

まず、【ぬも】の文字を【ぬ】と【も】と1つずつ分解し、平仮名の形状を確認することにしました。文字のバランスがイラストに反映する可能性が高いからです。

【ぬ】も【も】も丸みを帯びている形で、書道で綺麗に書こうとしたらかなり苦戦しそうな形をしています。また、【ぬも】を鏡文字にしてみたらどうでしょう。より文字が不思議な形に変化しているようにも感じます。

【ぬも】の鏡文字

今度は【ヌモ】と片仮名に変換して、同じことをしてみると、片仮名の硬さ(カクカクとしているイメージ)が浮き彫りとなり、何かの記号のようにみえます。平仮名と片仮名では丸みと角張りと異なった形状で、【ぬも】に対するイメージが違うものになってしまいそうです。

【ヌモの鏡文字】

次に、片仮名で【ヌモ】と書いた時に、【ニモ】と発音が似ているのかも、と連想してしまった。【ニモ】とは、【ディズニー映画:ファインティング・ニモ】に登場するカクレクマノミという魚の子どもの名前です。今調べたら2003年の映画だったのですね。今では知らない人もいるのかもしれません。

また、似たような発音の言葉に【クモ】もありますが、私のイメージの世界において、【ヌモ】と【クモ】には距離があるように感じて、【ヌモ】は【ニモ】の方が親和性のある文字だと捉えてしまいました。

作品説明

ぬも

海の中で花に擬態するタコ。海の花といわれている。

文字情報
1文字目:日本語
2文字目:日本語
投稿日:2022.8.29

制作後の感想

発表までの熱量はうまく詰め込めなかったのでしょうか。当時のことは詳しく思い出せませんが、作品説明が一行になってしまい、【ぬも】の魅力が何一つ伝わらない文章になっていました。

作品説明を差し替えるとしたら、次のような文章になります。

海の中で花に擬態するタコ。海の花ともいわれるように、頭は鮮やかな色を魅せる。単体での移動はせず、5匹ほどが纏まって擬態しているため、とても綺麗である。天然の「ぬも」を見るために、スキューバダイビングを始める人がいるぐらい、人々から注目されている。

8回目でも言及していることですが、平仮名の【もじつけ】だけだとイメージに限界がやってきます。平仮名のシリーズでは「音」の情報に引っ張られがちで、【もじつけ】の良さが半減してしまうのではないか、と発表後に出てきました。

【もじつけ】は文字からイメージする世界を絵に描き起こす。絵の世界を説明し、世界をより拡張していく。「遊びから絵になって、絵を再び遊びへと復元できるものを目指す」といったコンセプトがあります。

平仮名による情報の固執がみられるのであれば、ある意味で【もじつけの自由さ】からかけ離れた存在に成り下がってしまいます。参加者内でそのような意見も出たので、参加者に馴染みのない外国の文字を取り入れることにしました。馴染みのない語に対し、どのように文字と向き合い意味づけをするのか、といった原点に向かった【もじつけ】を探究するための段階を探索的に始めることにしました。

他にも作品がありますので、
引き続きお楽しみください!

また、もじつけ仲間も募集しております。
「もじつけ」に興味がある方は気軽にご連絡ください。

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