こんにちは、これまでにたくさんの【もじつけ】をしてきました。今回から【もじつけ】の紹介をしていきたいと思います。今回紹介する【うぬ】という単語は、たびたび考察するほど、個人的に気に入っている文字です。読まれていない方は、こちらをご覧下さい。


私は【うぬ】という言葉に対して、何を思うのでしょうか。初回の【もじつけ】のため、どのような絵を描き、どのような作品にすれば良いのか、イメージがしにくいものでした。読んでいる人と同じようなイメージと一致するのでしょうか。
制作過程
まず、「うぬ、ウヌ、UNU、unu」と文字から絵となるヒントを探りました。当然のことながら、【うぬ】は日本語なので発音のイメージができます。平仮名、片仮名、アルファベットと文字の形状は異なりますが、どれも【うぬ】と読めます。
アルファベットに置き換えたとき、【unu】が顔の目と口に見えてきました。おそらく、そのように見ようとしたのでしょう。取ってつけたかのように、【うぬ】を生物モチーフのイラストにしようと決めました。
例え、目と口がある生物に決まったと言っても、動物種のほとんどには該当し、また、空想上の生き物においても目と口はついてるため、「これだ!」といったものに定まりません。
少し視点を変え、【うぬ】という単語から連想ゲームをしてみることにしました。安直に、【うぬ→産む】というのはどうでしょう。【産まれる】というのは生命の拡散で、単独の個体だけでなく沢山いる、集合的な存在が【うぬ】というのはどうでしょう。生命的な存在なのはイメージできてきました。【うむ→了承(頷き)】を連想しましたが、どうも上手くイメージが沸かなかったため、保留にしました。
また、「う」と「ぬ」の字体はどんな文字かと見てみると、「う」も「ぬ」も丸みの含む文字と言う点で一致しています。文字の形に着目したところ、くねくねとさせてみたいと思いました。今思えば、くねくねして「ぬ」といえば【ところ天の助】の方が先に浮かんでしまいます。
今度は【ぬ】を単体として考えてみました。「ぬ」という文字は平仮名の中で少し複雑で、筆者が小学1年生のころ、書きにくくて苦戦した覚えがあります。他にも、【ぬ→〜せぬ(しない)】といった言葉の使い方から、【ぬ】には言葉の抑制や止めのような働きかけが言葉の意味に含まれているのでは、と頭によぎりました。
最後に、【うぬ】の言葉をひっくり返して、【ぬう】という言葉について考えていました。提案された単語はどっちから読むのか指定されていないからです。【ぬう】になると、じっとりと湿原から浮かび上がる効果音(ぬぅ〜)のような言葉になりました。このじっとりというのは、水場や沼のような場面が私の中にイメージがあった。
これらの散らばった思考をまとめ、【うぬ】という作品が生まれました。
作品の説明

夕方や朝方に現れる。光の反射で姿を一瞬見せる妖精。水辺も好む。六つの羽のようなものがあるが、それで飛んでいるかは不明。うねうねした羽のようなものとしか言えない。顔らしき場所にアルファベットの「u」と「n」のようなものがついており、「うぬ」という名前がついたが、地方では「ぬう」「うんう」「ううん」など様々な名称がある。
文字情報
1文字目:日本語
2文字目:日本語
投稿日:2022.7.28
制作後の感想
初回の作品であるため、シンプルな絵になってしまいましたが、イラストに落とし込むまでに「あー、なんかしっくりとこない、これでも良いのか」と頭を抱えながら完成した作品です。発想が色々な方向に広がっていたため、もう少し【うぬ】に取り込んでも良いのかな、と思いました。
【うぬ】から始まった【もじつけ】ですが、当初は単発で終わる遊びだと思っていました(まさかここまで続くなんて)。しかし、始まりの作品が【うぬ】で良かったと、見返す度に思えます。
他にも作品がありますので、引き続きお楽しみください!

また、もじつけ仲間も募集しております。
「もじつけ」に興味がある方は気軽にご連絡ください。



コメント