第11回は外国語だけの「もじつけ」をした。片方が日本語といった9文字目や10文字目とは異なり、発音もよくわからぬままの文字と向かい合って創作をしなければならない。
発表後の雑談では、子どもが初めて平仮名を見たとき、このような感覚で平仮名と向き合っているのだろうか、といった話もでてきた。
制作過程
まず、「차」に注目した。
左側の「大」はワラの家や簡易な構造の家をイメージした。これらの家は作り替えやすい、壊しやすいといった特徴があり、再生や創造を意味しそうだと思った。右側の「ト」は植物や枯れ木、植物は成長が早い。また、植物から枝がついているのではないかと思い、なぜ下に出ているのか想像した。
考えらえることは、押さえつけられていることからか、上からの圧といった成長とは反対の抑圧も意味しそうだ。これらの考えから「차」は、生と変化を意味する文字だと思った。
次に、「Ռ」に注目する。「U」を逆さにしたように思えるが、両端に支えるものがあり、象形文字だったらペンギンみたいに見える。この両端に支えるものが、土台、浮いていないなどの安定感を意味しそうだと思った。
曲線からしなやかさを、しなやかさや安定感から竹を、曲線のでっぱりは方向を、と色々な考察ができる文字の形状だと思った。これらの考え方から「Ռ」は、柔軟と安定を意味する文字に当てはめた。
生と変化を意味する文字「차」は分岐点、柔軟と安定を意味する文字「Ռ」はゆとりがある、といった意味をこじつけた絵が作成した。
作品説明
ゆとりのある分岐点を意味する。
文字情報
1文字目:不明
2文字目:不明(アルメニア文字)
投稿日:2022.10.3
制作後の感想
制作過程に没頭していて、非常に「もじつけ」らしさを感じた。文字一つ一つの形に注目し、解釈を加え、作品にする。竹の案もあったが生かしきれないのは、残念だった。積み重ねるうちに獲得できるものなのだろうか。今後に期待する。
他にも作品がありますので、
引き続きお楽しみください!
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