一人で「もじつけ」を開催して2回目。
3人でやっていたころの「もじつけ」と違うところは、誰かに説明する機会がなく、完成した後に「もしかしたら~」とこじつける機会を失ってしまうことである。発表の途中にこじつけが発生することもあり、それが思考の整理になっているのではないかと考えられそうだ。
そのため、この一人で「もじつけ」は、文章化をしっかりと行うことが絵や制作過程の整理につながることがわかってきた。
制作過程
一文字目の「ൡ」は、実のなっている木。
木と言えば、ロールシャッハ思い浮かぶ。もしくは、くねくねしていることからツタのようだ。
ツタは成長が早いのも特徴である。木やツタは植物に分類できる。
二文字目の「Ꝺ」は、形から見て鳥だった。
「鳥だった」というのは鳥類の輪郭を感じた。
鳥の中でもペンギンに見えてしまったのでそれをベースに絵を描くことにした。
作品説明
植物と共存するペンギン。海で魚を取る必要がなくなり、太陽からのエネルギー(光合成)で生きている。植物がペンギンの体内の水分を吸ってしまうため、水辺でないと乾燥し、雨が降るまで休眠してしまう。
文字情報
1文字目:ブラーフミー系文字(母音)
2文字目:ゲール文字
投稿日:2022.11.14
制作後の感想
今回の作品で「水辺がないと乾燥し、雨が降るまで休眠してしまう」の箇所が好きだ。
この一文から植物とペンギンの力関係はわかり、植物の方が強いとわかる。植物からエネルギーはもらえるも、体を動かすための水分は必要だから動けなくなるペンギン。休眠しているペンギンのプランターがなんとなく想像できそうだ。
植物と共生するペンギンは安直だが、「読めない文字だからそうなってしまうのだろうか」と毎回、自問自答する。言い換えれば、「平仮名とかと同じように読めない文字は、文字の形態(表面的な構造)だけでイメージを固めていいのか」ということである。
それは、ペンギンという文字を見たときに、「水を泳ぎ、飛べない黒い鳥」とイメージを思い浮かべるように、ൡ Ꝺというと「植物と共生するペンギン」とイメージしてもいいのかということだ。
読めない文字も3回目となると、絵の中の住民側視点に興味を持ち、それこそ遊びの世界を構築しているような気もする。引き続きこの考え方を意識したい。
他にも作品がありますので、
引き続きお楽しみください!
また、もじつけ仲間も募集しております。
「もじつけ」に興味がある方は気軽にご連絡ください。
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