同じような組み合わせが3週続く。「はB」、「かP」、そして「らR」。無意味な文字の連続体なのに目に抵抗なく文字の情報が入ってくる。知っている文字は、それだけでインパクトがあり、頭の中に呼び方を誘い込む。不思議なことである。
特に「らR」は発音がしやすく、「はB」や「かP」と比べて個人的に想像が働きやすい文字だった。さてどのように、文字をこじつけ創作できたのだろうか。
制作過程
まず、「らR」をアルファベット表記にしてみた。 RAR と rar だ。
同じ文字(R)がサンドイッチのようにほかの文字を挟むのは面白い。しかし、面白いだけでは、あまり創作が働かない。発音ではどうだろう。エジプト神話のラー、調味料のマーとラ―、の2つが思い浮かぶ。
次に、「ら」と「R」の2つの文字を分解して考えてみた。Rが er だった場合、「ら」している人になるのかな~と考えたとき、「ら」とは何かと考え始めた。
「ら」といえば、バランスよく丁寧に文字を書くのが難しく、歌などではメロディーとして合わせやすい(らららー)、そんな文字だ。また、彼ら、彼女らという言葉で使われるため、「ら」には複数をまとめる役割も含まれそうだ。
集合、調和、繊細といった意味合いを含めた「ら」。~な人・ものといった意味合いがありそうな「R」。
これらの考察から、集合体であり、バランスが大事、といったモノを特徴に創造することにした。
作品説明
分裂した枝が浮いている不思議な植物。風邪などの弱い力では崩れないが、人や動物が「らR」に触れると形の維持ができなくなってしまう。なぜ、浮いていてつながっているのかは解明されていない。
文字情報
1文字目:日本語
2文字目:英語
投稿日:2022.10.13
制作後の感想
3回連続の平仮名+アルファベットの文字ということもあり、少しずつ文字対する創造ができるようになってきたように感じる。後日談であるが、らRに対して少し愛着があるのは第1回目の「うぬ」と語感が似ているからだった。うぬ(UNU)も、らR(RAR)も同じ文字が繰り返されているからである。
今回の作品は制作過程や作品設定がしっかりしているが、絵が白黒では味がないと思った。紙粘土とか、ガラス細工で表現してみたら「らR」の世界が表現できるのではないかと思った。
他にも作品がありますので、
引き続きお楽しみください!
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