15回目の「ぽぴゃ」を行った後、3人の都合が約1カ月ほど合わず、久しぶりに3人集まってもじつけを行うことができた。一人でもじつけをしていた時にふと思ったことだが、もじつけの活動には【一人で文字と対話する】、【文字を創作物として表現する】、【みんなで共有して他の人が作成した視点を学び、視野を広げる】といった3つの機能があり、一人では本領発揮できない遊びなのかもしれない。
制作過程
まず、1文字目の「차」の形状は、右側に片仮名の「ト」のように見え、「ト」から「扉」を連想した。左の「大」をみて、大きな扉のようである。大きな扉ってなんだろうと考えていると、未来や希望といったポジティブな意味を想像する一方で、試練や課題といった行く手を阻むといったネガティブない身も想像した。まるで、分岐点のような意味合いがありそうだ。
次に、2文字目の「௶」は、上の方に突き出ている3本の線をみて、枝葉や分岐がイメージとして出てきた。三本の形状から「山」、下の〇から「池」がイメージされ、「௶」全体が自然を表しているようだ。
「차௶」をみていると、山や池といった自然物があり、その周囲に道があるのではないかとイメージが膨らむ。そんな作品である。
作品説明
池を囲うようにして作られた道。標識がないため、しっかりと進む方向を遠くから把握しなければ来た道に戻ってしまう。そのような逸話から生まれた語。
文字情報
1文字目:不明
2文字目:不明
投稿日:2022.11.24
制作後の感想
この作品を完成させた当時は、大学院入試を受け、不合格通知を受け取った後の作品だった。「分岐」や「未来」、「試練」といった作品の創作過程から浮かび上がる語には、私自身の心理状態が創作過程に影響を及ぼしていたのではないか、と発表時の考察があった。私自身は特に意識することなく、この作品を創作していたため、そのような考察が出てきたときに、「あ、そういうことか」と腑に落ちた。創作活動には私生活の側面が創作物に反映されることもあると気がつけた回であった。
イラスト自体はシンプルであるが、文字への意味づけが凝っているからか、個人的にお気に入りの作品だ。イラストを説明する際の、迷ってしまった逸話の箇所を深めていくとより味の出る作品になるのかなと考える余地のある作品である。
他にも作品がありますので、
引き続きお楽しみください!
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