【もじつけ】22文字目―わদ―

もじつけ

今作も一人で「もじつけ」が開催された。平仮名の登場は久しく、14回目の「らR」以来の文字だった。一人で「もじつけ」が開催されるときも、文字との偶然性を維持するためにサイコロを振って出た目の回数分の選択ボタンを押している。選択ボタンを押している中で書きやすそうだなと思う文字もあるけど、偶然出会った文字をどうみるかという遊びのルールも大事にしたいと思う。

制作過程

1文字目の「わ」の形状から見てみる。「わ」は「ね」や「れ」といった文字と似ているが、先ほど挙げた文字と比べると「わ」の形状はシンプルだ。「わ」という音から連想すると、驚いた時やとっさの反応の時に出てしまう声が思いつく。他にも漢字にすると、和や輪がイメージの中にあった。

2文字目の「দ」は、雷(かみなり)だった。

2文字目に引っ張られ、雷の絵をモチーフにしようと思った。しかし、「わ」の要素をどうやって付け加え、意味づけするのか、といったことに試行錯誤していた。「和」や「輪」といった円状のイメージがあったので円形の雲を創造する。じゃあ、雷はというと、雲の周りに降り注ぐように描こうと意識した。そんな絵である。

作品説明

わদ

ドーナッツ型の黒雲から一定の間隔で同じタイミングで雷が降り落ちる不思議な雲。年中移動し、わদ が去った場所は焼け野原になる。わদ 対策として町の周囲に避雷針を設置する地域もある。遠目(とおめ)からみると集中雷雨と見間違うほどよく似ている雲である。

文字情報
1文字目:日本語
2文字目:ブラーフミー系文字(子音)
投稿日:2022.11.21

制作後の感想

2文字目のインパクトが強く、二つの文字が融合させることが難しかった。また、何回か平仮名+外国語の組み合わせで「もじつけ」をしているなかで、私自身が平仮名にもイメージを持っていかれやすいことがわかっていたので、より「わ」を抑制することに意識していたのかもしれない。改めて、感想を書いてみるために作品に触れると、「平面的な絵で、まるで壁画みたい」と思った。一度だけは得られない考え方なので面白いと思う。

他にも作品がありますので、
引き続きお楽しみください!

また、もじつけ仲間も募集しております!
「もじつけ」に興味がある方は気軽にご連絡ください。

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