【もじつけ】1文字目 ―うぬ―

もじつけ

うぬという言葉を見ると何を思うのだろうか。第1回ということもあり、どのように絵に描き起こし、作品に仕上げればいいか、想像できていなかったのだ。そのため、何が正しいのかわからぬまま、作品を完成させた。

制作過程

まず、「うぬ、ウヌ、UNU、unu」と文字から絵となるヒントを探る。当然のことながら、日本語なので発音はわかる。アルファベットに置き換えたときの「unu」が顔の目と口に見えた。生物モチーフの絵に仕上げようとこの段階で決まった。

次に考えたのは、「うぬ」から始まる連想だった。うぬ→うむ(産む)、という連想から「うぬ」は一匹ではなくたくさんいる集合的なものではないかというイメージがわいた。他にも「うむ(了承)」も考えたが、繋げることができなかった。また、「う」も「ぬ」も丸みが多い文字という形に注目し、くねくねしてそうだと思った。

今度は、「ぬ」について考えていた。「ぬ」は少し複雑で、小学一年生の頃、書くのに苦戦した覚えがある。他にも、「ぬ→~せぬ」といった「ぬ」には抑制や止めのような言葉の意味があるのではないかと頭によぎる。

最後に、「うぬ」をひっくり返した「ぬう」について考えていた。「ぬう」になると、じっとりと出現する効果音のような語感だった。じっとりというのは、水場や沼のような場面が私の中にイメージがあった。

これらの考えから、「うぬ」が生まれた。

作品説明

うぬ

夕方や朝方に現れる。光の反射で姿を一瞬見せる妖精。水辺も好む。六つの羽のようなものがあるが、それで飛んでいるかは不明。うねうねした羽のようなものとしか言えない。顔らしき場所にアルファベットの「u」と「n」のようなものがついており、「うぬ」という名前がついたが、地方では「ぬう」「うんう」「ううん」など様々な名称がある。

文字情報
1文字目:日本語
2文字目:日本語
投稿日:2022.7.28

制作後の感想

初回作品ということもあり、絵自体は単純だが「あーでもない、こーでもない」と頭を悩ませた作品。制作過程で色々と設定を考えたのだからもう少し作品に盛り込んでもよかったのではないかとも思う。起点となる作品が「これで良かった」とたまに振り返る。

他にも作品がありますので、
引き続きお楽しみください!

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